春の山菜・・・・その2

「野蒜(のびる)」
「野蒜(のびる)」は、ユリ科の多年草で、山野に広く自生していますので、郊外に行かれた際に、草地を良く観察すると、直ぐに見付ける事が出来ます。地下に球形の鱗茎があり、細い長管状の葉は、長さが約30~50(cm)に達します。地方によっては、「ねびる、ぬびる、のびろ」と呼称され、古名は、「アララギ――蘭(野蒜や行者大蒜)」と称されたようです。 自生する「野蒜(のびる)

採取した“野蒜”
夏には、花茎を出し、紫色を帯びた白色の花を咲かせます。このため、「野蒜の花」は、夏の季語と成っています。2つの増殖形態で増えている様子で、その一つが、①種子による増殖と、もう一つが、②鱗形に多くの珠芽(=子供)を混生して、増殖します。「②」のように、鱗茎が分離して増えるため、群生はしていても、太い鱗茎の野蒜を探す事は、容易で有りません。また、一度、太い野蒜を採取しますと、再びその場所で収穫出来るまでには、3~4年掛かります。
全体的に、“ネギに似た微かな臭気”が有り、「葉・茎」及び「鱗茎」を食用にします。「私」は散歩の途上で、1~2本採取して、薄皮を剥いて泥を落とし、そのまま、「根、葉」を食します。
殺菌作用を有しているため、『根・茎』を摺り潰して、外傷・打身などの薬用としても利用されます。キャンプ等のアウトドアー・スポーツで、外傷薬の持ち合わせが無い時に、救急利用出来る事を覚えて置くと何かの時に役立つかも知れません。

採取した野蒜(のびる)
  野蒜は、“殺菌作用”が有り、食欲増進、精力向上作用が有ると考えます。藪の中や、雑草と共に、地面深く自生している事が多いため、『採取する』場合、スコップ等で周りを掻き起こし、根全体を掘り起こすようにして引き抜き、採取します。球根部直径が1(cm)以上の鱗茎の物は稀で、小さな鱗茎の物が多く、大きい物は極めて貴重です。しかし、写真に示すように、“泥”を落として、髭根を整理して、食材として用意するには大変手間が掛かりますが、風味としては、『小さい物』の方が寧ろ美味しいと思います。『食べ方』は、緑色の葉部分が多めに残る程度に、緑葉部分を切り落とし、それを湯通しして、「味噌」あるいは、「味噌とマヨネーズ」を混ぜものを付けて食するのが、一番美味しいと思います。その他、油で炒めて調理する事も一興です。「新鮮な緑葉部分」は、細かく刻んで油で炒め、「味噌、味醂、お酒、砂糖」等で作ったものに混ぜ込んで食したり、あるいは、「小麦粉・水」の中に混ぜ込んで、フライパンで、パン状に焼いて食べると美味いと思います。
『注意』する事は、採取する時に、無理をして“茎を引っ張らない”事と、掘り起こした“小さな野蒜”を埋め戻す事です。その結果、また、3年後位?に、大きな美味しい“野蒜”を供給してくれます。

                      【文責;㈱技術開発総合研究所® 本望 行雄】

   Copyright(C) GeneralReserch Institute of Technical Development Co,Ltd. All Rights Reserved.